函
館
市
議
会
議
会
改
革
報
告
書
∼ 議 会 の 機 能 を 発 揮 す る た め に ∼
平成19年3月19日
目
次
Ⅰ 地方 議会の役割と課題について ・・・・・・・・・・・・・ ・・ 1
( 1) 地 方自治を取り巻く環境・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 1
( 2) 地 方議会の役割・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 2
( 3) 地 方議会の抱える課題・問題 点・・・・・・・・・・・・・ ・・ 3
( 4) 他 都市の事例・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 4
・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 7 Ⅱ 検討 結果
( 1) こ れまでの議会改革・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 7
( 2) こ の度の「議会改革検討ワー キンググループ」設置の経過 ・・ 7
( 3) 今 回の議会改革の視点・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 8
( 4) 議 会改革検討ワーキンググル ープの検討結果(総括表) ・ ・・ 9
( 5) 議 会改革検討ワーキンググル ープの検討結果(個別事項) ・・11
Ⅰ
地方議会の役割と課題について
( 1) 地方 自治を取り巻く環境
地方 自治については、憲法第9 2条に「地方公共団体の組織及 び運営に関す
る 事 項 は 、 地 方 自 治の 本 旨 に 基 づ い て 、 法律 で こ れを 定 め る。」 と 規 定さ れ て
い る。「 地 方 自 治 の 本 旨 」 は、「 住 民 自 治 」 と 「 団 体 自 治 」 の 二 つ の 要 素 で 説
明 さ れ る が、「 住 民自 治 」 と は 、 地 域 の 住民 が 地 域的 な 行 政 需要 を 自 己の 意 思
に 基 づ き 自 己 の 責 任に お い て 決 定 す る こ とを い い、「 団 体 自 治」 と は 、国 か ら
独立し た地域団体を設け、この団 体が自己の事務を自己の機関に よりその団体
の責任 において処理することをい う。
さ ら に 、 憲 法 第 9 3 条第 2 項 で は、「 地 方 公共 団 体 の 長 」 と「 議 会 の議 員 」
につい ては、住民が直接これを選 挙することが定められている。 このように地
方自治 体は、執行機関の長と議事 機関である議会の議員をそれぞ れ住民が直接
選挙で 選出する二元代表制をとっ ており、執行機関と議会は独立 ・対等の関係
に立ち 、相互に緊張関係を保ちな がら協力して自治体運営にあた る責任を有し
ている 。
しか しながら、これまでは機関 委任事務制度のもと、地方自治 体の長は機関
委任事 務の執行者として国の一機 関と見なされ、国の指揮監督下 におかれてい
た。機 関委任事務に関しては地方 自治体独自の条例制定ができな いほか、議会
の権限 の及ぶ範囲も大幅に制限さ れていたたため、国と地方の関 係の見直しが
求めら れていた。
この ような中、第一次地方分権 改革として、平成12年に地方 分権一括法が
施行さ れ、機関委任事務制度の廃 止と国の関与の見直しが行われ たことで、地
方 自 治 体 の 自 主 性 ・自 律 性 が 飛躍 的 に 拡 大 し 、 こ れに 伴 い 、 議会 の 権 限の 及 ぶ
範囲も 大幅に拡大された。
こう した地方自治推進の流れや 市町村合併の進展などの地方自 治体を取り巻
く環境 変化に対応するために、第 28次地方制度調査会において 地方自治制度
のあり 方等が検討され、平成17 年12月に、地方の自主性・自 律性の拡大の
役・収 入役制度の見直し、議長へ の臨時会招集請求権の付与、委 員会への議案
提案権 の付与など、地方の自主性 ・自律性を拡大することを目的 として、平成
18年 9月に地方自治法が改正さ れたところである。
( 2) 地方 議会の役割
先に 述べたように、我が国の地 方自治体は二元代表制をとって おり、その一
翼を担 う議会は、執行機関とは独 立・対等の関係にある。議会に は、その重要
な機能 として、地方自治体の基本 事項を決定(議決)する団体意 思の決定機能
と、執 行機関を監視・評価する機 能の2つがある。
住民 の直接選挙により選出され る長と議会は、両者とも住民を 代表する機関
である が、長が独任制であるのに 対して、議会は複数の代表で構 成された合議
制の機 関であることに特徴がある 。したがって、議会は、その審 議の場に多様
な住民 の意見を反映させ、審議の 過程において様々な意見を出し 合い、課題や
論点を 明らかにしながら合意形成 し、政策を決定していくことが 期待されてい
る。
団体 意思の決定に関する議会の 権限については、地方自治法第 96条第1項
におい て、条例の制定又は改廃、 予算の決定、決算の認定など1 5項目が明示
されて いるが、さらに必要に応じ て議会の議決すべき事件を条例 で定めること
ができ る旨規定されており、議会 の権限強化のためにその活用を 求める声も多
い。
執行 機関の監視・評価に関する 議会の権限については、地方自 治法第100
条 に 基 づ く 「 1 0 0条 調 査 権」( 当 該 普 通地 方 公 共団 体 の 事 務に 関 す る調 査 を
行い、 選挙人その他の関係人の出 頭及び証言並びに記録の提出を 請求すること
が で き る。) や 、 地 方 自 治 法 第 9 8 条 第 1 項 に 基 づ く 「 検 査 権」( 地 方 公 共 団
体の事 務に関する書類等を検閲し 、首長等に報告を請求し、当該 事務の管理、
議 決 の 執 行 及 び 出 納を 検 査 す る こ と が で きる。) や同 条 第 2 項に 基 づ く「 監 査
権」( 監 査 委 員 に 対し 、 地 方 公 共 団 体 の 事務 に 関 し監 査 を 求 め、 そ の 結果 の 報
告 を 請 求 す る こ と がで き る。) な ど が 、 制度 的 に 保障 さ れ て いる 。 ま た、 議 員
求める ことができる「一般質問」 が認められており、執行機関を 批判・監視す
るうえ で重要な機能となっている 。
一方 、地方分権の推進によって 地方自治体の自主・自律がより 一層求められ
ること となり、議会の政策形成機 能の充実が重要になっている。 議会は、議案
の提案 ・修正、意見書・決議によ る議会意思の表明など政策決定 における大き
な権限 を有しているが、いずれも 議会に与えられた権限であり、 その行使には
議決が 必要である。つまり、議員 同士の議論が不可欠なのである 。合議体であ
る議会 では、議員同士が大いに議 論することによって、地域の課 題や民意の確
認がな され、これらの多様な意見 を調整しながら合意形成に至る ことで、より
多くの 住民が納得できる政策を形 成することができるのである。
平成 18年9月の地方自治法改 正により、議長への臨時会請求 権の付与、委
員会へ の議案提出権の付与、専決 処分の要件の明確化など、議会 の権限が強化
された 。また、専門的事項に係る 調査を学識経験を有するもの等 にさせること
ができ るようになるなど、今後は 、議会の政策立案能力を向上さ せるためにも、
こうし た制度を積極的に活用して いくことが求められている。
( 3) 地方 議会の抱える課題・問題点
二元 代表制の一翼を担う存在で ある議会には、分権時代を迎え 、団体意思の
決定機 関としての機能や執行機関 を監視・評価する機能をより発 揮していくこ
とが求 められていることは、先に 述べたとおりである。こうした 機能を発揮し
ていく ためには、議会は広く住民 の意見や要望を把握し、それら を持ち寄りな
がら議 論することにより、当該自 治体の課題を明確にすることが 必要である。
現在 も、個々の議員は日頃の活 動を通じて住民要望や行政課題 を把握してい
るが、 本会議や委員会の運営では 、議員が個々に執行機関へ疑問 点を質すこと
に終始 しており、議員間の協議は ほとんど行われていない。した がって、議会
から議 案等で政策を提案したり、 議会として執行機関の提案に対 する積極的な
改善・ 修正を行うことが少なく、 執行機関の提案を議決するとい う受け身の状
態にあ るとの批判も多い。
募集し たり、各種アンケート・調 査等を通じて広く住民意見を聴 取する制度を
取り入 れている。さらに、最近で は、必要に応じてその効果等に ついて評価を
行うこ とも珍しいことではなくな っている。このように、執行機 関において意
見集約 から企画立案、事業実施、 評価までの行政運営の一連のサ イクルを完結
させる 状況が促進されると、議会 の政策提案や監視機能をどのよ うに発揮する
かが大 きな問題となる。議会が単 に執行機関の政策等を追認して いるだけの存
在 と な れ ば、「議 員 数 が多 過 ぎ る」、「 報 酬が 高 過 ぎる 」 な ど の批 判 や 、ひ い て
は「議 会は不要」との極端な意見 も出てくるものと考えられる。 地方議会の中
には、 この状況に危機感を持って 、積極的な改革の試みを始めた ところもある。
( 4) 他都 市の事例
【栗山町 議会の取り組み】
① 議 会改革に対する考え
議 会は、議員による討論の場 であり、自由闊達な議論を通じ 、町政におけ
る課 題、論点、争点を町民に明 確にする責務がある。その機能 を十分に発揮
する ため、平成13年から、議 会改革に取り組み、その改革の 集大成として、
平成 18年5月18日に全国初 となる「議会基本条例」を制定 した。
② 主 な取り組み
・財 政システムを理解できる議 員となるための取り組み
・提 案権、修正権を活用するこ とで監視型議会からの脱皮
・議 員が直接地域に出向き報告 を行う「議会報告会」の実施
・議 員同士の議論の促進
・理 事者への反問権の付与
・議 会運営の規範を定めた「議 会基本条例」を全国初で制定 など
【登別市 議会の取り組み】
① 議 会改革に対する考え
現 在の議会は受け身で、政策 の問題点を明らかにする議論が なく、政策提
える ため、議会の活性化を図る 必要がある。
② 主 な取り組み
・議 場・委員会室へのパソコン 持込み許可
・議 会費の節減(委員会行政視 察の隔年実施と随行の廃止、海 外視察の凍結、
政 務調査費の削減、費用弁償 の削減)
・代 表質問を廃止して一般質問 へ一元化
・一 般質問における「お願いし ます。要望します。」発言の自 粛
・常 任委員会の数の削減(4委 員会から3委員会へ)
・ 議 員 の 調 査 研 究 を 充 実 さ せ る た め 定 例 会 開 催 回 数 を 減 少 ( 4 回 か ら 3 回
へ )
・議 会基本条例の策定の検討 など
【四日市 市議会の取り組み】
① 議 会改革に対する考え
平 成17年1月に「自治基本 条例」を市議会では全国初とな る議員提案に
よっ て制定した。二元代表制の 一翼を担う議会として、議員提 案による活発
な条 例制定や議会の活性化、市 議会モニター、シティ・ミーテ ィングの実施
によ り議会への市民参画を推進 している。
② 主 な取り組み
・市 政活性化推進等議員懇談会 の設置
・議 員政策研究会の設置
・議 員提案による活発な条例制 定・改正への取り組み
・一 問一答方式の採用、質問者 席の設置(対面式)
・正 副議長選挙への立候補制の 導入
・事 務局体制の整備
・自 治基本条例(理念条例)の 制定
・議 会関係例規の体系化
・議 会への市民意見を聴取する 「市議会モニター制度」の導入
【三重県 議会の取り組み】
① 議 会改革に対する考え
地 方行政が大きな変革期を迎 える中で、二元代表制の趣旨か ら政策立案能
力を 高めていくことが重要とな る。住民が参加しやすい開かれ た議会や新し
いこ と、困難なことに果敢に挑 戦する議会を築き上げ、分権時 代を先導する
議会 をめざす。平成18年12 月に都道府県議会としては全国 初となる「議
会基 本条例」を制定した。
② 主 な取り組み
・全 員協議会の一般公開
・「県民ミーティング」の開催
・「二元代表制における議会の在り 方検討会」の設置
・執 行部との協働によるプロジ ェクトチームの設立
・議 長の私的諮問機関の設置
・「三重県議会改革推進会議」の設 置
・「全国自治体議会 議会改革推進シンポジウム」 の開催
・事 務局による議会サポート体 制の充実(政務調査課の設置、 政策法務担当
Ⅱ
検討結果
( 1) これ までの議会改革
当市 議会では、平成11年7月 に議会運営委員会の内部に「議 会改革検討委
員 会 」 を 設 置 し、「開 か れ た 議 会 、 わ か りや す い 議会 」 を 目 指し 、 集 中的 に 改
革に取 り組んだ経緯がある。
その 主な取り組みとしては、
・質問 者の時間割の事前公表(平 成13年2月)
本 会議の質問・質疑における 発言時間を答弁を含む往復制に し、予め発言
予定 時間を申し出ることとした 。
・地域 FM放送での議会広報(平 成13年2月)
・ホー ムページの開設(平成13 年4月)
・手話 通訳・要約筆記の実施(平 成14年6月)
・ホー ムページでの会議録検索( 平成14年7月)
・一問 一答制(再質問から)の導 入(平成14年2月)
・委員 会行政調査報告のホームペ ージへの掲載(平成16年5月 )
・その 他、本会議ビデオテープの 貸し出し、広報委員会の設置な ど
これ らの改革は、議会活動の市 民広報や傍聴の促進に主眼を置 いたもので、
現在も 実施しており、一定の効果 を上げているところである。
( 2) この 度の「議会改革検討ワーキ ンググループ」設置の経過
平成 12年の地方分権一括法の 施行により本格的な分権時代に 入ったが、一
方で、 地方財政は税収入の減少や 国の三位一体改革による地方交 付税の削減な
どによ って非常に厳しい状況にあ り、当市においては「函館市行 財政対策実施
計画」 を策定し、職員定数の大幅 削減など行財政改革に取り組ん でいる。
こ の よ う な 中 、 平成 1 8 年 1 月 3 1 日 の議 会 運 営委 員 会 に おい て、「市 職 員
が給与 や定数を削減する中、議会 も経費の節減に協力すべき」と の提案があり、
した。 その後、政務調査費にとど まらず、事務局体制の縮小を見 据えた議会運
営や分 権時代に対応して議会の機 能をより発揮するための運営の あり方など、
さらな る議会改革が必要であると いう考えで一致し、平成18年 2月22日に
議会運 営委員で構成する「議会改 革検討ワーキンググループ」を 設置し、議会
改革に ついて検討することとした 。
検討 項目については、各会派・ 議員の意見・要望をとりまとめ 、1.本会議
に関す ること、2.委員会の運営 に関すること、3.議会費に関 すること、4.
その他 、の4つの大項目について 検討することとし、その中で、 一問一答制、
投票シ ステムの導入、常任委員会 数の見直し、委員同士による議 論・協議の促
進、行 政調査、陳情の処理方法な ど具体的な事項について検討し ていくことと
した。
( 3) 今回 の議会改革の視点
これ まで述べたように、これか らの地方自治体は、厳しい財政 状況の中で自
主・自 律の道を歩んでいかなけれ ばならないが、二元代表制の一 翼としての議
会は、 財政問題はもとより、地方 自治体の抱える様々な課題を執 行機関と共に
克服し ていかなければならない。 そのためには、議会に与えられ た大きな権限
と役割 を最大限に発揮することが 必要である。
この 度の検討に当たり、議会改 革に先進的に取り組んでいる栗 山町議会、登
別市議 会、四日市市議会、三重県 議会を調査したが、いずれの議 会においても、
議会と 市民が協働しながら能動的 に活動することを目標とし、そ のためには、
「二元 代表制の一翼を担う機関と して、議員同士が議論する過程 で諸課題を住
民に明 らかにし、政策を決定する 」という議会制度が持つ本来の 機能や役割に
着目し 、これらをどのように実現 するかという視点で改革に取り 組んでいた。
そこ で当市議会においても、こ の度の議会改革では、目新しい 改革にとらわ
れず、 質疑や質問の意義の確認や 委員会における委員同士の協議 の促進、所管
事 務 調 査 の あ り 方 など 、 議 会 制 度 や 法 令 の原 点 ・ 趣旨 に 立 ち 返り、「 議会 本 来
( 4) 議会改革検討ワーキンググループの検討結果(総括表)
項 目 検 討 結 果
1 本会議の運営に関すること
( 1) 代表質問・一般( 個人) 質問・質疑
① 予算議会(2月定例会)の運営 ・代表質問の意義(「市政執行方針や教育行 政執行方針に対する各会派からの質問」) を 明 確 に する た め 、 改 選 期 の2 月 定 例 会 では代表質問を行わないこととする。
、 ② 質疑と一般質問の取り扱い ・議会の機能と権限を十分に発揮するため
議 案 審 査 の手 続 き の 一 環 で ある 質 疑 と 、 議 案 に 関 わら ず 行 え る 一 般 質問 を 明 確 に 区分することとする。
③ 質疑のあり方について ・質疑の意義(「議案の疑義を解明するもの で あ り 、 意見 や 賛 否 等 を 表 明す る た め の ものではない」)を徹底する。
④ 一般質問のあり方について ・一般質問の意義(「議案に関わらず行政全 般について執行機関の所信をただす」)を 徹底する。
⑤ 出席理事者の範囲 ・ 正 副 議 長 選挙 な ど 、 説 明 が 必要 な い 場 合
、 。
は 理事者の出席を求めないこととする
( 2) 一問一答制の導入 ・今後も検討を続けることとする。
( 3) 投票システムの導入 ・今後も検討を続けることとする。
2 委員会の運営に関すること
( 1) 常任委員会の一斉開催の見直し ・現行どおりとする。
( 2) 常任委員会の数の見直し ・改選後は3常任委員会とする。
、 ・定例会毎の予算委員会の設置については
今後も検討を続けることとする。
( 3) 発言時間のあり方 ・ 委 員 会 の 議案 提 案 ・ 修 正 権 など 、 政 策 立 案 機 能 を 発揮 す る た め 、 委 員同 士 協 議 す る場を設ける。
・ 提 案 に 対 して 修 正 や 撤 回 を 求め る 発 言 が あ っ た 場 合は 、 委 員 全 員 で 協議 を し 、 委 ( 4) 委員同士による議論・協議の促進 員会として意思決定をする。
・ 委 員 会 の 意見 調 整 に つ い て は、 原 則 と し て公開で行うこととする。
・簡明な発言に努めるよう徹底する。
( 5) 閉会中の委員会のあり方 ・ 定 例 会 提 出予 定 案 件 の 委 員 会は 開 催 し な いこととし、資料の配付で対応する。 ・ 政 策 立 案 機能 な ど の 委 員 会 の機 能 を 発 揮
す る た め 、現 在 の 理 事 者 か らの 報 告 中 心
、 、
の委員会運営を改め 閉会中調査事件は 特 定 の 事 件に つ い て 、 理 由 を付 し て 議 決 することとする。
・ 理 事 者 か らの 報 告 事 項 に つ いて は 、 原 則 として資料の配付で対応する。
3 議会費に関すること
( 1) 調査関係
① 政務調査費 ・月額5万円とする。
(平成18年4月から実施済み)
、 。
② 海外行政調査 ・改選後も 当面の間凍結することとする
、 。
③ 個人行政調査 ・改選後も 当面の間凍結することとする
④ 議会だより ・ 市 民 の 関 心を 高 め る た め 、 一般 質 問 の 内 容 等 を 新 聞に 掲 載 し 、 事 前 広報 を 行 う こ ととする。
・ 事 後 発 行 の議 会 だ よ り に つ いて は 、 掲 載 内 容 を 精 査し 、 総 体 で 経 費 節減 が 図 ら れ ることとなる。
⑤ ホームページ等のあり方 ・ 掲 載 内 容 等は 従 来 ど お り と する が 、 必 要 に応じ見直しを図ることとする。
( 2) 議員の待遇関係
。 ① 議員報酬 ・現状どおり特別職報酬等審議会に委ねる
② 費用弁償 ・現行どおりとする。
③ 駐車場の有料化 ・現行どおりとする。
。 ④ 議員の定年制 ・定年制に関する申し合わせ等は行わない
4 そ の 他
( 1) 意見書について ・現行どおりとする。
( 2) 陳情の処理方法 ・ 意 見 書 の 提出 を 願 意 と す る 陳情 を 委 員 会 に付託しないこととする。
( 5) 議会改革検討ワーキンググループ検討結果(個別事項)
1 本会議の運営に関すること
( 1) −① 予算議会(2月定例会)の運営について
現状と課題
・ 予算議会となる2月定例会は、市長の市政執行方針が発表され代表質問を実施し ている。骨格予算となり市長の市政執行方針の発表がない改選期の2月定例会にお いても、代表質問を実施する必要があるか。
見直し結果
・ 代表質問は、「市政執行方針や教育行政執行方針に対する各会派からの質問」で あることを明確にし、改選期の2月定例会では代表質問を行わないこととする。
( 1) −② 質疑と一般質問の取り扱いについて
現状と課題
・ 当市では、議案に対する質疑と一般質問を一括して行っている。
・ 質疑とは、議案審議の一環として、議案に対する疑義を解明するために行われる ものである。また一般質問とは、議案に関係なく、行政全般について執行機関の所 信をただすためのものである。このように質疑と一般質問はそれぞれに重要な役割 を持っている。
・ 一括で行うことによりそれぞれの役割が薄れ、本会議や委員会における質疑と代 表質問、個人(一般)質問の内容に違いがなくなっており、議会の議決権や、議員 の一般質問権の行使が十分にできていない状況にある。
・ 除斥を要する議案がある場合に、除斥対象の議員が一般質問を行えなくなる。 ・ 一般質問の実施中など緊急に議案が追加された場合、既に発言を終えた議員の質
疑の取り扱いや、通告の仕方が複雑になる。
見直し結果
、 、
・ 議会の機能と権限を十分に発揮するため 議案審査の手続きの一環である質疑と 議案に関わらず行える一般質問を明確に区分することとする。
( 1) −③ 質疑のあり方について
現状と課題
・ 質疑は、議案等に対する疑義を解明するために行われるものだが、自己の意見や 賛否を表明する例が見られる。
・ 疑義の解明のためというには、一人当たりの持ち時間が長すぎる状況にある。 ・ 報告事項に対する質疑を行っている議会は少ない。
見直し結果
・ 一般質問との区別を明確にするため、質疑の意義「議案等の疑義を解明するため のものであり、自己の意見や賛否等を表明するためのものではない」ことを徹底す る。
・ 発言時間の短縮を図ることとする。
・ 報告事項は提案案件ではないことから、今後報告事項に対する質疑は行わないこ ととし、ただすべき事項がある際は、一般質問の中で行うこととする。
( 1) −④ 一般質問のあり方について
現状と課題
・ 行政全般について執行機関の所信をただすという質問本来の目的が曖昧になって いる。また、単に事業内容を確認するだけの質問もあり、理事者の所信を引き出せ ていない。
・ 一括質問、一括答弁方式で実施しており、傍聴者が内容を把握するのが難しい。 ・ 現状一人当たりの質問時間が長く、質問・答弁とも冗長になりがちである。
見直し結果
・ 一般質問の意義「行政全般について執行機関の所信をただすためものである」こ とを周知徹底する。
( 1) −⑤ 出席理事者の範囲
現状と課題
・ 議会側から具体的に範囲を定めての理事者への出席要請は行っていないが、基本 的に全ての理事者が本会議に出席している。
・ 地方自治法では、説明のため議長から出席を求められた理事者が出席すると規定 されている。
・ 議会内人事の際や、質問や質疑の内容に直接関係のない理事者も出席している。
見直し結果
、 、 。
・ 正副議長選挙など 説明が必要ない場合は 理事者の出席を求めないこととする
( 2) 一問一答制の導入について
現状と課題
・ 2回目の質問からは自席で行っており一問一答も可能となっているが、初回の質 問は登壇して一括質問・一括答弁方式で実施しているため、傍聴者にとって内容の 把握が困難となっている。
見直し結果
・ 初回からの一問一答方式の導入について、今後も検討を続けることとする。
( 3) 投票システムの導入について
現状と課題
・ 現在、本会議の採決は、起立による採決を基本としているが、実際には各会派の 賛否状況を事務局で確認し、それに基づいて議事次第を作成している。
・ そのため、事前確認と違う採決態度を示す議員がいた場合、会議の運営上、速や かな対応が出来ないケースがある。
・ 起立による採決では、個々の議員の態度が、市民から見てわかりにくい。
見直し結果
2 委員会の運営に関すること
( 1) 常任委員会の一斉開催の見直し
現状と課題
・ 今後の行財政改革の実施により事務局職員が削減される予定であり、定例会提出 予定案件や付託委員会の一斉開催が困難になる。
・ 一斉開催の場合は、議員が他の常任委員会の傍聴をすることが、ほとんどできな い。
見直し結果
・ 常任委員会数が4から3に減ったことから、現行どおりとする。
( 2) 常任委員会の数の見直し
現状と課題
・ 4常任委員会の所管する部局数や閉会中の委員会開催数にばらつきがあることか ら、各委員会の所管部局や常任委員会の数の見直しが必要である。
・ 事務局体制が縮小された場合、4常任委員会の一斉開催が困難になる。
見直し結果
・ 常任委員会の数を3委員会に減らすとともに、所管する部局の見直しを行うこと とする。
・ 議員は、それぞれ一つの常任委員となるものとし、複数の常任委員会へは所属し ないものとする。
このことにより、
・ 交渉団体(3名以上)である会派は、全ての常任委員会に所属できる。 ・ 事務局体制が縮小しても、常任委員会の一斉開催が可能である。
・ 所管の幅が広がり、多方面からの議論が可能になる。 ・ 所属委員の数が増え、多方面からの議論が可能になる。
○ 補正予算の委員会審査
現状と課題
・ 補正予算を各常任委員会に分割付託しているため委員会としての修正権が行使で きない。
見直し結果
・ 定例会毎の予算委員会の設置については、今後も検討を続けることとする。
( 3) 発言時間のあり方、( 4) 委員同士による議論・協議の促進
現状と課題
・ 委員会において、一人で長時間にわたり質疑をする例がある。議論が平行線をた どっている場合が多く、他の委員の発言の機会を奪うなど、委員会の審査が非効率 的になっている。
・ 市議会が会派制を採っているにもかかわらず、発言時間の制限のない現行制度で は、会派所属委員と無所属の委員が同じ条件で発言が出来るなど、委員会において は、会派に所属していることのメリットが打ち出されていない。
・ 現状の委員会は、個々の委員の理事者に対する質疑のみで終了しており、委員同 士の協議・議論がほとんど行われていない。
・ このため、委員会としての意思決定に至るまでの経過が市民にわからないほか、
、 。
理事者にとっても 委員会が執行機関に何を求めているかがわからない状況にある ・ 特に付託委員会では、採決前の意見調整を非公開で行っており、意思決定の過程
が不明瞭になっている。
・ 地方自治法改正により委員会として議案を提出することが可能となったが、その 前提として委員同士の協議が必要であり、委員同士の議論や協議の促進が強く求め られている。
見直し結果
・ 委員会の議案提案・修正権など、委員会の機能を十分に発揮するため、委員同士 協議する場を設けることとする。
・ 提案に対して修正や撤回を求める発言があった場合は、委員全員で協議をし、委 員会として意思決定をする。
・ 委員会の意見調整については、原則として公開で行うこととする。 ・ 効率的な運営のため、簡明な発言に努めるよう徹底する。
( 5) 閉会中委員会のあり方
現状と課題
○ 閉会中の活動について
・ 他都市と比較して極めて閉会中委員会の開催回数が多く、会議時間も長い。 ・ 非効率的な運営により委員の調査の機会や理事者の執務時間に影響があり、より
効率的な運営が求められている。
・ 所管事務調査は委員会に与えられた権限であり、政策立案をその本来の目的とし ているが、現在は理事者からの報告事項に対する委員個人の質疑が中心となってお り、委員会の機能や権限が十分に発揮されていない。
○ 所管事務調査について
・ 議会は会期中に活動するものであり、委員会の所管事務調査についても会期中に 行うことが原則である。
・ 所管事務調査を行う場合には、事項、目的および期間等を会期中に議長へ通知す ることが義務づけられているが、行っていない。
・ 所管事務調査は、委員個人ではなく委員会に与えられた権限であるが、委員個人 の調査事項を委員会の議題にすることもあり、その際に質疑がほとんど行われない 場合もある。
○ 閉会中調査事件について
・ 閉会中の調査事件については、議会の議決により付議された特定かつ具体的な案 件でなければならないが、包括的かつ抽象的な項目となっている。
・ 閉会中の調査については、継続調査の理由を付して議長に申し出るように義務づ けられているが、行われていない。
○ 定例会提出予定案件について
・ 定例会提出予定案件を理事者に報告させることは、二元代表制の趣旨に反する。
見直し結果
見直し結果
○ 所管事務調査について
・ 所管事務調査については、その具体的な事項、目的および期間等をあらかじめ議 長に通知する。
・ 所管事務調査の結果については、委員会としての意見を付して本会議で報告し、 具体策につながるようにする。
○ 閉会中調査事件について
・ 閉会中の調査事件については、継続して調査をすることが必要である「特定の事 件」について、その理由を付して議決することとする。
○ 閉会中の活動について
・ 継続調査事件に該当しない理事者からの報告については、資料の配付により行う こととする。ただし、委員長が口頭での報告を必要と判断した事項については、事 実行為として報告することを認める。
・ 委員会の議題については、委員全員が議論に参加できるように、予め委員会とし て閉会中調査事件のうちから項目を明記して招集する。
○ 定例会提出予定案件について
・ 定例会提出予定案件についての委員会は、開催しないこととする。
上記の実施により、重要案件を効率的に審査出来るようになるほか、所管事務調 査を通じて委員会としての意思決定が可能になる。これにより委員会本来の機能が 強化され、その権限を発揮することが出来る。また、市民に対しても委員会の役割 を明確にすることができる。
( 6) 閉会中の委員会記録の逐語化
現状と課題
・ 閉会中の常任委員会の記録は、会議の要点記録となっており、答弁内容は記載さ れていない。
・ 答弁等の審査内容を知るためには録音テープを聴かなければならず、議員、理事 者に対する録音テープ貸出件数も多い。
・ 録音テープの保存期間が5年間のため、5年以降は審査内容が確認ができない。 ・ 開催数、開催時間は閉会中委員会の方が圧倒的に多い。
・ 記録は本庁舎文書公開コーナーおよび7支所には配布していない。
見直し結果
3 議会費に関すること
( 1) 調査関係 ② 海外行政調査
現状と課題
・ 在任特例期間中は自粛となっている。
見直し結果
・ 改選後も、当面の間凍結することとする。
( 1) 調査関係 ③ 個人行政調査
現状と課題
・ 在任特例期間中は自粛となっている。
・ 委員会行政調査や政務調査費による調査が可能である。 ・ 他都市では個人行政調査の制度を有するところは少ない。
・ 地方自治法改正により、平成14年度から議員の出張は原則として議会の議決を 要する議員派遣制度となり、議員個人ではなく議会として調査すべきものとなった ため、当市議会の制度の見直しが必要である。
見直し結果
・ 改選後も、当面の間凍結することとする。
( 1) 調査関係 ④ 議会だより
現状と課題
・ 議会の閉会後ではなく、事前に議会日程等の情報を市民に伝える方法はないか。 ・ 発行経費を節減する方法はないか。
見直し結果
、 、
・ 市民の関心を高めるために 本会議日程や一般質問の項目等を事前に新聞掲載し 事後に発行する議会だよりは掲載内容を精査して、総体で経費節減を図ることとす る。
( 1) 調査関係 ⑤ ホームページ等のあり方
現状と課題
・ 議会の内容をホームページに掲載することで広く周知できるが、インターネット の普及が課題である。
・ 「わかりやすく」、「見やすく」作成する必要がある。
見直し結果
・ 随時見直しを図ることとする。
( 2) 議員の待遇関係 ① 議員報酬
現状と課題
・ 報酬月額については、市長が函館市特別職報酬等審議会に諮問し決定することと なっている。
・ 特別職の報酬や一般職の給与が引き下げられている中、議員報酬の見直しも検討 すべきである。
見直し結果
・ 現状どおり函館市特別職報酬等審議会に委ねることとする。
( 2) 議員の待遇関係 ② 費用弁償
現状と課題
・ 近年、全国的に廃止する自治体が増えている。
見直し結果
( 2) 議員の待遇関係 ③ 駐車場の有料化
現状と課題
・ 現在、議員駐車場に関しては、本庁舎付設の駐車場を無料で提供しているが、公 有地の有効活用や費用弁償との関係などから、駐車場料金を徴収すべきとの意見が ある。
・ 一般来庁者用の駐車場が慢性的に不足している。
・ 他都市でも駐車場の議員への優遇措置が問題となっているケースがある。
見直し結果
・ 現行どおりとする。
( 2) 議員の待遇関係 ④ 議員の定年制
現状と課題
現在、年齢等に関する規制はないが、 ・ 新人議員が当選しにくくなる。
・ 首長においては、近年、条例により多選を禁止する自治体が増えている。
・ 政党においては、国会議員の公認にあたり年齢制限を設けているところがある。
見直し結果
4 そ の 他
( 1) 意見書について
現状と課題
・ 市議会は、地方自治法に基づき、市の公益に関する事件につき意見書を国会また は関係行政庁に提出することができる。
・ 当市の意見書提出件数は、他都市に比べ極めて多い。 ・ 意見書の乱発による価値の低下が指摘されている。
・ 外交問題は地方団体の事務ではなく、政府・国会で論議する事項であり、地方議 会で扱う案件になじまない。
・ 意見書の価値を高めるため、議会運営委員会で全会派一致となったものを本会議 に上程する必要があるのではないか。
見直し結果
・ 現行どおり、意見書案の提出に制限は設けないこととする。
( 2) 陳情の処理方法
現状と課題
・ 審査の対象となる陳情(市の権限に属する事項)について、審査を十分行う必要 がある。
・ 委員会付託される陳情が多く、十分に審査することが困難である。 ・ 審議未了数が多い。
・ 陳情提出者は、機を見て提出するものであるから、早期に結果を求めている。 ・ 陳情数のうち、約半数が「意見書提出が願意のもの」である。
・ 「意見書提出が願意のもの」についても、他の陳情と同じく所管委員会に付託し ている。
( )。 ・ 陳情を付託された委員会から意見書を提出した件数は少ない 全会一致が条件 ・ 意見書は、議員提案することができる。
見直し結果
・ 「意見書提出が願意のもの」については、所管委員会に付託せずに、受理した都 度に所管委員会および各会派へ配付する。
( 3) 議員連盟の事務・事業
現状と課題
、 「 」 「 」、
・ 現在 函館市議会では 議員会 及び 国際水産・海洋都市構想推進議員連盟 「森林・林業活性化議員連盟」、「日中友好議員連盟」が設立されており、総会や各 種事業の開催、会計や書類保管等の事務は事務局職員が行っている。
見直し結果
Ⅲ
おわりに
平成 18年2月22日に議会改 革検討ワーキンググループが発 足して以来、
先進議 会の調査も行いながら、1 0月31日の最終の会議まで、 延べ14回に
わたり 会議を開催した。一問一答 制や投票システムの導入など、 一部、今後も
検討す べき課題を残したものの、 議会制度の原点に一度立ち返り 検討すること
で、議 会本来の姿を再認識するこ とができた。
住民 から信頼される議会となる ために、次の2点を大切にした い。
一つ 目は、議会本来の機能と役 割を発揮することである。議会 は二元代表制
の一翼 を担う機関として、極めて 大きな権限を有している。そし て、その権限
を行使 するには、合議体であるが 故に議決を経ることが要求され る。しかし、
一方で は、議決に至るまでの議論 により、問題点が明らかになり 、よりよい政
策決定 ができるという大きな利点 がある。議会制度は、権力の一 極集中を防ぎ、
住民の 多様な意見を民主的に反映 するための、人類の長い歴史の 中で培われた
素晴ら しい制度である。
二つ 目は、政治倫理の確立であ る。議会は地域の未来を託され ており、その
構成員 たる議員は高い倫理観と使 命感を持ち、住民から信頼され る存在である
ことが 求められる。その思いが、 同じく未来を託されている子供 達に連綿と受
け継が れるなら、議会はその地域 にとって大きな存在になる。
最後 に、現在、各地の議会にお いて議会基本条例の策定の動き が見られるが、
当市議 会においても、条例によっ て上記の2点を住民に明言する ことは、今後
議会改革検討ワーキンググループ
座
長
能
川
邦
夫
副座長
井
田
範
行
阿
部
善
一
能登谷
公
白
崎
憲司郎
茂
木
修
丸
尾
隆
子
岡
義
次
斉
藤
勝
昭
森
祐
函館市議会議会改革報告書
平成19年3月19日
発 行 函館市議会事務局
電話 0138( 21) 3758
ホームページアドレス